Kanjidex: Collect the Kanji!
The English version of this article is here.
先週、「漢字図鑑」(英名:Kanjidex)をリリースしました。この記事では、そのアプリの目標を説明しながら開発プロセスを振り返ります。
アプリが無料でダウンロードできます。AndroidもiOSもサポートされています。
アプリ内で「日本語モード」もあります。右上のアイコンを押すと言語設定メニューが開きます。
漢字図鑑とは?
ポケモン図鑑と同様で、漢字図鑑で「野生」の漢字を登録することができます。漢字を撮影し、その写真のトリミングを行って、文字を認定してから登録完了です。ホーム画面で勉強の目標への進捗を測ります。
アプリの目標
このアプリを作った時、目標は概ね2つありました。
- まず、Unixの「1つの機能をよくするだけです」という原則に従うアプリを目指していました。このアプリは誰かの「漢字勉強の中心」になりません。
- そして、アプリ自体あるいはアプリ内のある機能を有料にしたかったです。私の今年の個人目標は「何かを売ること」です。このアプリが第一トライです。
開発プロセス
機能を削る
初めには、割とシンプルな機能の洗い出しを書きました。下記の通りでした。
Tutorial ->
Home ->
-> Snap Kanji
-> Take photo
-> Crop photo
-> Annotate photo kanji
-> Kanji entry
- by keyboard entry
- by radical
- by handwriting recognition
-> Replace existing photo
-> Kanji Gallery
-> sort by
- Genki chapter
- grade level
- JLPT level
- RTK order
-> Review Kanji (spaced repetition)
-> Question: location and clozed image
-> Answer: location, original image, and kanji data
-> Settings
-> Reset data
-> Import data
-> Export data
-> Export Anki
-> Review settings
-> Review alerts
上記のリストでは、非常に難しい機能も混ざっています。例えば、一から漢字レビューシステムを作るのが数週間掛かるを思います。そして手書きを機械学習で認定するには、モデルを学習させる必要があります。モデルを見つけたとしても、それを両方のストアにデプロイできるかどうかという問題が残っています。
そういう機能は技術的に難しすぎるばかりか、最初の目標、つまり1つの機能をよく提供すること、に反対していると感じました。結果として、「漢字を撮って保存する」以外での機能をどれも捨てることにしておきました。
そうしたところ、意外とすっきりした機能リストにたどり着きました。作成後、このアプリが確実に作ってリリースできる自身を感じはじめました。
開発
アプリを2段階で開発しました。まずはデザインのないアプリを作りました。デザインが届いた後、改めて開発に入ってデザインに合わせました。
残念ながら自分ではデザイナーではありません。そのため、Fiverrというフリーランスサイトでアイコンと画面のデザインを購入することになりました。でも、フリーランスだと要求をかなり具体的に伝えなければなりません。つまり、何が欲しいかを事前に知る必要があります。新規にアプリを作る場合、その条件は悲しい矛盾です。
もちろん、欲しいデザインが知らなかったです。それを発見するため、デザインなしで一度フィーチャーを全部実装することにしました。その「デザイン無し」アプリを仕様書と一緒にデザイナーに送りました。もらったデザインの中1つを選んで実装しました。
実際のデザインは実装よりよほど美しいです。特に進捗の丸の辺で色々なデザイン仕様が作れませんでした。
下記はデザイン前とデザイン後のホーム画面です。
前 | 後 |
---|---|
フリーランサーについて
全部で4人のデザイナーに画面とアイコンのデザインを依頼しました。合計で1万円程度のお金を使いました。結局1つの画面デザインと1つのアイコンしか使用しませんでした。
今回は初めてフリーランサーと働きました。まだ経験がなかったので、品質が比較できるように数人から同じタスクを渡していました。最終的に必要以上にお金を消費してしまいましたが、大体いくらでどんな品質のデザインがもらえるか把握できました。
リリース
デザインを実装した後、すぐにリリースに行きました。が、この段階ではまだ有料アプリとしてリリースしようとしていました。急に、アプリのメーンの機能が弱すぎて誰も買ってくれないだろう、とひらめきました。有料アプリは今回、正しいビジネスモデルではありませんでした。
代わりに、初めてアプリ内購入を入れることにしました。データ出力/読み込み機能を実装して、「漢字図鑑プロ」で鍵をかけました。
アプリ内購入が入った後、直ちにリリースしました。友達はすぐにいくつかの不具合を見つけ出してくれました。修正しながら後数回リリースしなおしていました。
マーケティング
アプリが動いていることを確認したら、友達に皆アプリのリンクを送信しまくりました。元日本語学校の先生にも送ったら、学校のチャットルームまで貼っていただきました。その唯一のリンクがほぼ全部のダウンロードを起こしたと思います。
今朝の時点からiOSストアの統計は下記のようです。
振り返り
1週間しか生きていないですが、漢字図鑑は現時点では両方のアプリストアを組み合わせると約500ダウンロードがあります。でも売上を0円のままです。
このように考えています。
- その有料機能が単純に弱すぎます。漢字図鑑は商品として大失敗に決まっています。でも、初めてアプリ内購入のあるアプリを作ってリリースできました。次回のプロジェクトに大事な経験になります。
- デザインもアイコンも優れています。フリーランサーの品質はとても高かったです。このアプリで、「自分が作れるもの」の範囲が爆発的に拡大しました。
- アプリを2回開発していたこと、つまりデザイン前とデザイン後、というプロセスは非常によかったです。もらったデザインはどれもアプリにピッタリでした。今後同じやりかたで開発します。
このアプリは市場調査に近いと悟りました。あるアイデアには戦略があるかどうか調べたくて、いい試し方がありませんでした。せっかくエンジニアなので、実際にリリースして実験しました。
将来のアプリについて同じように考えていきます。何かが流行っていると見たら、更にリソースを注ぐという反射的な作戦です。適者生存に似たアプローチです。