小ロット生産について

これは記事の日本語版。

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「リーンスタートアップ」でリース作家は単純なお話を通して小ロット生産の良さを説く。

たくさんのチラシを封筒に入れなくてはいけないとしよう。各手紙に宛先の住所を書き、切手を貼り付け、チラシを入れ、そして最後に封筒を閉じる必要がある。直感的には全部の封筒をタスクごとに処理するの方が一番効率的と思うだろう。

でもそうではない。研究によると、封筒をーつずつ最後まで処理すること、すなわち小ロット生産の方が絶対に早い。その結果が実験でも証明されたらしい。

なぜだろう。リース作家によると、我々はタスクの途中で封筒の山を整理することにかかる時間が考慮できていないからだ。でも小ロット生産の有利は工数で止まらない。更に大きなプロセス的な利点がある。

例えば、チラシがきれいに封筒に入らない場合はどうなる?タスクごとに処理したら、最後までその問題に気付いていない。小ロット生産だとすぐに気付く。また、封筒は実は不良品で閉じられないとしよう。発見したらチラシを封筒から出すハメになるが、小ロット生産は手戻りが発生しない。

ソフトウェアアーキテクチャでも小ロット生産が活かせる。「達人プログラマー」で似ている「曳光弾」という技法がある。システムを開発する時、まずは一つの機能を最初から最後実装することでリスクを抑えつつ現実性を確認するアプローチのことだ。つまり、曳光弾は小ロット生産を抽象的にプログラミングに当てはめた事例だ。

エンジニアとして曳光弾なら常識に見えるが、正直にいうと封筒を一つずつ処理するの方が効率的ことにかなり悩んだ。知らないうちに一般的な業務運用と商品開発が汚すぎて、論理的な発想が効かないと思い込んでしまったようだ。

でも効く。「リーンスタートアップ」を読んだ時、自分の考え方の矛盾に立ち向かうのは不愉快だったが、勉強にはなった。


この記事は一将さんに編集して頂きました。